関東から関西に引越して初期費用が高くてビックリ!
しかも「保証金」や「敷引き」って知らない言葉が…
関東に住むと2年ごとに「更新料」がかかるの?知らなかった〜!
2人のように、関東と関西で賃貸物件の初期費用の相場が違って驚いたという話はよく聞きます。
「関西の方が初期費用が高くて損!」と思われがちですが、更新料がかからないというメリットも。
今回は、関東と関西で引越し初期費用の相場の違いについて紹介していきます。
- 関東と関西では賃貸物件にかかる初期費用の呼び方が違う
- 初期費用は西高東低。関西の方が初期費用は高い傾向に
- 関東と京都は2年ごとに更新料がかかる
引越しの初期費用「敷金」「礼金」「保証金」って?
敷金とは?
入居者が家主に預けるお金のこと。
- 家賃を払えなくなった時の補填
- 部屋の修繕や退去時に原状回復のため
に使われ、使われなかった差額は戻ってくることになります。
退去時の部屋の修繕などに使われるので、実際は全額戻っこないと思いましょう。
礼金とは
家主にお礼として渡すお金のこと。
お礼のお金なので入居者には「一切戻ってこない」もの。
昔、入居時に大家への「お礼」として支払っていた習慣が残ったものです。
関西特有の「保証金」「敷引き」とは
敷金・礼金に代わる慣習として、関西では「保証金」と「敷引き」があります。
保証金とは、入居者が預けるお金で「保証金=敷金」です。
敷引きとは、退去時に未払いの家賃や原状回復費用に充てられるもの。
退去時に確実に引かれる費用のことで、相場は家賃2~4ヶ月程度が目安です。
- 退去するときは「保証金」から「敷引き」を引かれた額が戻ると決まっている
- 関東と違って原状回復費用は基本的に家主が負担し、クリーニング代などを取られることは基本的にない
※実際は、部屋の修繕費や過失による破損などがあった場合は保証金から差し引かれる
といった特徴があります。
関西は高い?関東と関西、初期費用の相場
関東の相場
敷金と礼金それぞれ家賃の1〜2ヶ月程度、つまり初期費用は家賃の2~4ヶ月分が目安です。
関西の相場
「保証金」と表記される場合も「敷金・礼金」と表記される場合も初期費用は家賃の4~8ヶ月が目安です。
ただし、関西でも駅から遠い物件などは初期費用を下げている場合も。
実際には「引越し業者の費用」「仲介手数料」「火災保険料」「鍵交換代」「日割家賃」などもかかるので注意。
最近は関西でも敷金・礼金表記が多い
近年、関西でも初期費用として「保証金」という言葉を使わないことが増えました。
- 敷金・礼金
- 敷金・敷引き
- 礼金のみ
と物件によって表記が変わります。
表記は同じでも、関東より関西の方が初期費用が高い傾向は変わらないよ
関東は初期費用が安い分、更新料がかかる
更新料の目安は?
関東の賃貸物件では、法律などで決まりはない慣例として2年ごとに「更新料」がかかります。
※関西にありますが京都府はこの慣例があります
更新料は「家賃の1ヶ月分」が目安で0.5ヶ月〜2ヶ月が一般的。
最近では「更新料なし」の物件も増えていますがまだまだ残る慣例です。
ペット可の物件は更新料が高く設定されている場合もあるよ
敷金礼金0には注意
関東・関西ともに最近では、「敷金礼金0」という物件もよく見られます。
敷金も礼金も0円でおトクに聞こえますが、実際は初期費用0円では入居できないケースがほとんど。
- 「入会費」や「会費」として初期費用がかかる
- 退去時に敷金(保証金)から充てられる修繕費用やクリーニング費用を別途徴収される
といったケースで実際には初期費用0円で入居はできないと思った方が良いでしょう。
まとめ:関東と関西、引越し初期費用の違い
今回、関東と関西の賃貸物件にかかる引越し初期費用の違いとして以下の3つを紹介しました。
- 初期費用の呼び方が異なる
- 関西の方が初期費用は高い傾向にある
- 関東と京都は2年ごとに更新料がかかる
最近では東西の違いもなくなりつつありますが、一長一短があるのも事実。
最後に結論として言えるのは…
何度も引越すなら初期費用が安い関東がおトク!
1つの物件に長く住むなら更新料のかからない関西がおトク!
ということ。
初めて関東⇔関西を引越す場合は知っておくと安心です。
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